季節の暦 七十二候第39候 蒙霧升降(ふかききりまとう)
現在、季節の暦である七十二候は、「蒙霧升降(ふかききりまとう)」。
早朝、野山や水辺では、深い霧が立ち込める幻想的な季節に入りました。
立ち上る霧がお香に似ていることから、「霧の香」と言われることがあります。
霧が有名な場所は、摩周湖(北海道)、軽井沢(長野)、霧の海( 広島)、渋峠 (群馬)、竹田城跡(兵庫県)、大江山(京都)など、お出かけの参考にしてください。
霧は一般的に、現実と非現実の境目に現れるものとされています。
ケルトの神話では、人間界と来世の境界には霧が立ち込め、北欧神話では、極北には「霧の国」があり、冥界の女神が君臨する世界と言われています。
日本では残暑が終わりを告げる象徴が霧なので、幻想的でありながら、どこか灼熱がおさまることへの、安堵を象徴するものとされています。
運転するときなどは、霧で視界が曇ることがありますので、十分に気をつけてくださいね。
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